さっそくですがタイトルの超極細ホワイトボードマーカーの作成に入らせていただきます。

ペンを原材料から作るのは、3Dプリンタも、旋盤も持たない今の私には不可能なので(いつか会社に工作室を作るのが夢です)、市販のペンを改造します。



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写真は見栄張ってPIGMA 0.05mm(200円)ですが、最近は100円でも0.1~0.3mmの結構良いのが売っていて、自作量産版はもっぱらUni PIN 100円です。

まずは後ろのキャップをペンチ ニッパーでどうにか外して、芯のインクを抜きます。中に入っているストロー状の芯のインクを抜くのと、ペン先のインクを抜く必要があります。

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イマイチどういうやり方がベストか分からないのですが、上の写真は一例です。

下の写真は、ちょっとアーティスティックなやり方です。ペットボトルに入れて数時間でこのようになります。


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一晩もたてばペン先のインクもスッキリ抜けて白くなります。

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カッターで切れ目を入れて綿?を抜き出すのですが、この時に先端1cmぐらいを切らずに残して置くのがポイントです。

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取り出した綿は、ティッシュなどで良く水分を取ってから、天日干し、もしくは陰干しで乾かします。ようするにどっちでも良いです。電子レンジでチンしてみたりもしましたが、なんとなくハラハラするのでオススメしません。

ちなみに上の写真は綿がモワモワして少し失敗例で、下のようになるべくまとまった形を保たせておいた方が良いです。

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しっかり乾いたら、芯に差し込みます。

くるくるっと(ねじらずに)まとめてから、芯に戻す先端だけ少しねじって固くして差し込みます。
上手く入っていかない時は、さらにねじりながら押し込みます。

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ねじり込むと、ねじれたまま入っていくのですが、そのままグングン押し込んで、一旦先端からはみ出した状態にします。

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わざと多めにはみ出させておいて、ねじれを戻しながら引っ張ると、いい具合に入ります。

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最後に少しだけ余らせておいて、はさみで切り落とします。
断面の美しさにうっとりします。

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あまった綿はもったいないので、後ろに詰めておいてもOKです。

詰め終わったら、セロテープなどで芯の切った部分を上手いこと貼りあわせます。
この時、綿を取る時に切らずに残した1cmぐらいの先端部分は、あまりテープを貼らないようにします
ここに貼ってしまうと芯を戻す時に突っかかっておくまで入らない事があります。
(最初は1cm残さずに全部切っていたのですが、そうするとテープを貼る必要があり、結果として突っかかってしまい、1cm残すようになりました)

メンディングテープ、セロテープ、養生テープ、などどれがベストか未だ謎ですが、どれでもさほど問題無いです。

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テープで巻き終わったら、インク充填です。

ホワイトボード用のインクなんて、どうすんの?と思いきや、そんな便利な物が売っているんです。
  

ホワイトボードマニアとしては、日本に生まれて良かったー。という瞬間です。
このインク壺に、芯を上からぶっ挿します。すると、インクがジワジワ上がっていきます。上から押したりすると早く染み込みます。

とことん染み込ませたい場合は、芯がツボに刺さった状態で、芯とツボをテープで固定して押し込んだ状態を保つようにします。

そんなこんなでインクが十分染み渡ったら、ペンの本体に戻します。

芯をぐっと先端まではめ込む時は、残念な割れ方をした割り箸などがオススメです。

最後に後ろのキャップをカチッと音がするまで押し込んで完成!

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どこかで見たようなPIGMAの写真ですが、今ではすっかり0.05mmの超極細ホワイトボードマーカーに生まれ変わっています。

芯を戻して、インクがペン先にまで到達するのにしばらく時間がかかりますが、上手くはまっていればしばらくおいておくだけで、ペン先がインク抜きした後の白色から、充填したインクの色に変わります。

最初のうちは、少しだけ書いたら色がでなくなることもあります。そんな時はティッシュペーパーを先端に当てると、毛管現象か何かでインクが染みこんで行きます。

数回使っていると、ホワイトボードマーカーとして普通に使えるようになります。

写真-(2)

いつぞや、A3に描いたものですが、紙に書くのとほぼ近い間隔で細かい記述ができます。書きたての文字は消す時はティッシュや、少しなら指で消したりできます。

 ペンの太さは、好みの問題ですが、0.05mmの超極細にすると少し黒が薄墨っぽくなりますので、0.1mmぐらいがオススメです。
 
Nuboard使いをはじめとするホワイトボードマニアの皆様、是非お試し下さい!