ども、プログラマーのnaotaroです!Live2D Advent Calendarの4日目になります。
alive2015やMF文庫学園祭2015、DCExpoとSIGGRAPHと色々なイベントで等身大タッチアプリを作ってきたのでそのコツを伝授します
まず、今回の展示で使用した開発環境と展示デモ環境は以下の通りです。
・会社の自作PC
・Windows7 Pro SP1 / Unity 5.0.2
・Core i7-990X / メモリ 24GB / GTX580 × 2
◆展示デモ環境
・GALLERIA SG
・Windows8.1
・Core i7-4790 / メモリ 8GB / GTX980
展示用PCはドスパラさんよりお借りしました。
GALLERIA SGは小型で高性能、まさにイベント会場にぴったりでドスパラさんいつもありがとうっ!
(参考URL:小型だけど高性能!ドスパラ ガレリア SG 性能レビュー)
それではさっそく4Kアプリのコツを語っていきます。
その1:ノートPCはやめよう。デスクトップPC推奨
展示デモ用にノートPCはなるべくやめましょう!
ノートPCの場合、拡張デスクトップにしないと4Kディスプレイの解像度に変更できませんでした。
また、メインディスプレイを4Kディスプレイ側にする必要もあります。
さらに4Kと解像度がでかいためかFPSがかなり落ちてキャラクターがぬるぬると動かない...。
ちなみにMac Proノートの場合、HDMI接続するだけで4K解像度が選択できますが、タッチドラッグが縦⇔横に反転します(上→下にドラッグしてるのに左→右にマウスが動く)
赤外線タッチ機器のドライバーもYosemiteに非対応で、タッチのキャリブレーションができず
(Windowsの場合は、ドライバーインストール不要でUSBをつなぐだけでOKです)
・赤外線タッチのドライバーのダウンロードページ
ではデスクトップPCなら全てOKかというとそうでもありません。
GTX680以降が必要になります(僕のPCはGTX580なので4Kできなかった...)
・アーキテクチャを刷新したハイエンドGPU「GeForce GTX 680」レビュー
→ ここにGTX680から4K対応したとちゃんと書いてありました
・NVIDIA Forum - GTX580 4k only at 30Hz
→ 「The 580 was released in 2010. 4k in around 2012.」と投稿してる人いました
その2:Windows7はやめよう。Windows8.1以降推奨
Windows7だと指でタッチした時に謎の波紋がでちゃいます!
色々設定をいじったのですが、指でタッチの場合に波紋を消す事ができませんでした。
波紋を出したくないのにタッチするたびに出てしまうのは、本当に困りました...。
「Windows7 波紋」で検索すると消せなくて困っている絵描きさんがぐわーっとヒットしました(笑)
その3:Unityの設定で4K対応しよう
UnityのGameビューでは4K用の設定をしましょう(2160 x 3840)
この設定をしていないとuGUIボタンなどがどこか遠くにいってしまい、微調整とexe書き出しを繰り返す羽目になります
また、exe書き出し設定もしておくとアプリ起動時に解像度選択ダイアログも選べます。
(設定してないとデフォルトなので小さく表示されたりする)
その4:Live2Dモデルのテクスチャは高解像度を使う
Live2Dモデルのテクスチャは4096 x 4096がベストです!
2048 x 2048でも綺麗に表示されましたが、1024 x 1024だとぼやけてしまいます。
1024サイズしかないモデルに対しては、別カメラに写しRenderTextureを4096 x 4096にする事でぼやけさせないようにできました。
その5:タッチテストは4Kディスプレイで念入りに行う
アプリの仕様としては、左右にドラッグする事でEuclidモデルが回転します。
メリルのスカート部分がClothシュミレーションを使ってるため、回転した時にスカートがめくれ過ぎる問題がありました。
4Kディスプレイ上で操作した時にめくれ上がり過ぎないように実機で調整したりしました。
(DCExpoの時に子供がスカートめくろうと頑張ってましたが、なんとか防ぎました)
その6:背景パネルと4Kディスプレイ内の背景は現地で!!
一番大変なのが背景パネルとUnity内の背景を合わせる部分でした。
これに関しては、現地イベント会場に行くまでわかりませんっ!!
当日の背景パネルが想定通り切り抜かれるとは限らず、ライトアップ具合も現地でないとわからないので設営の時間内で調整する必要があります。
背景の位置やサイズは何回かexe書き出し実行で微調整しました。
ただ、ライトアップ具合に合わせるにはフォトショップで背景画像の色合いを調整してやる必要があります。
(テレビ側のコントラストで色合い調整できますが、Live2Dモデルの色は変えたくなかった)
以上、ちょっとしたノウハウでしたがこれから自作で等身大タッチパネルを作る人の参考になればと思います。
明日はy_a_s_l2dさん、よろしくお願いします